アルゲリッチ様はやっぱりすごかった。

昨晩、アルゲリッチのコンサートに行ってきました。
4月のドタキャンのことがあるので、直前まで(もしも今回もドタキャンされたとしてもなるべく動揺しないように)万が一に備えて心の準備をしていました。
でも、28日の演奏がすばらしかった、という感想がネット上で飛び交っているのを見ると、もう期待でいっぱいで、わくわくどきどきしていました。

18時30分開場というのに、すみだトリフォニーホールのある錦糸町には17時40分くらいには着いてしまいました。(気合はいっています。)
早すぎたなあ、こんな早くに着く人はいないんだろうなあ、などと思いながらトリフォニーホールの入口まで行くと、もう何人か並んでいました。
全席指定なのだから並ぶ必要もないのですが、気持ちはわかる。。。(笑)

感想は。。。もう素晴らしいのひとこと。これがアルゲリッチなのか! 
アルゲリッチの生の演奏の迫力はすごすぎて、うまい言葉がみつかりません。
もう(ボキャブラリ貧困な上に)感動しすぎて表現のしようがありません。

コンサートの後も、まるで夢の中にいるようで、すっかり魔法にかけられてしまって、ぼぉおおっとしてしまって。。。
演目は、シューマンのピアノ協奏曲 と ラヴェルのピアノ協奏曲 という、なんともまあ贅沢なもの。
とくにラヴェルの第二楽章は、アルゲリッチの音に心が揺さぶられて、涙がとまりませんでした。音にこんなにひきこまれるなんて!

座席は2階のバルコニー席。(画像は開演前に撮影)
ここは一列席(つまり舞台に向かってバルコニーに一人ずつ座る椅子が並んでいる)なので、ゆったりとしていました。
(この席を狙っていたので、チケットが取れたときとてもうれしかったです。)
なにより、感動のあまり、涙をぽろぽろ流しても目立たないので、よかった。

アンコールは3曲。
28日のコンサートではアンコールが2曲ということだけでも大騒ぎだったので、まさか3曲も弾いてくれるなんて思いませんでした。
ラヴェルの終楽章も本当によかった。子供の情景より「見知らぬ国」はあたたかくて語りかけるようでした。

ともかく、アルゲリッチ様の演奏を聴くことができて幸せです。

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いまさらながら、あのアルゲリッチ様を、大分に毎年招聘する別府アルゲリッチ音楽祭総合プロデューサーの、伊藤京子さんはすごいなと思いました。