ピアノの音にノックアウトされた夜

ゲルギー、マツーエフ 昨晩、サントリーホールで行われた、ゲルギエフとマツーエフの公演に行ってきました。

マツーエフのピアノのすごいことといったら!
まさしくロシアの大男(失礼)の
戦うピアノ、荒ぶるピアノですね。 
大興奮でした。
(感想の詳細を言葉にすると、なんだか浮いてしまいそうな気がするので割愛)

マツーエフといったら、あまりの激しさにピアノが動くとは聞いていましたが、単なる伝説かと思いきや、
確かにラフマニノフ(ピアノ協奏曲第3番)と
アンコールの2曲目と、全体で少なくとも2回は、ピアノが動いたのを目撃しました。
(前から4列目の席で確認:笑)

でも彼の演奏って、たんに「ぶっ叩く」じゃなく、迫力のある音が響きわたってきれい。
そして小さな音も美しくて繊細。
まるで、大筆書道で、「止め」と「はね」が綺麗にきまった美しい大きな文字(書)が見えてくるような、そんなイメージでした。

演奏後は思わずブラボーを叫んでおりました。でも、すごい拍手と歓声にかき消されたので、目立たずよかった(汗)。

後半は、ショスタコーヴィチ:交響曲第5番。重厚な音。ゲルギエフの指揮がきびきびしていて本当に気持ちよいこと。指のひらひらした動きと、つまようじは健在でした。
で、本日は一日中、このいわゆる「タコ5」が脳内をぐるぐるまわっています。

公演後、サイン会があるとのことで並びましたが、すごい長さでした。
あきらめようかと一瞬思ったのですが、ロシアの大男(失礼)を間近で見たい、という欲求に駆られて…
でも、サインを頂くとき至近距離だったのに大きさがよく実感できませんでした。
…だって座っていたから(爆)