古本屋の前で逡巡する

古本屋の前で逡巡する

4月から渋谷に通っているので、お昼に表参道あたりをウロウロすることが多い。
通りに面した古本屋の店先の本が気になって、通るたびに足を止める。
重たくて持って帰れるはずもないのに。  でも、気になってしまう…。

大学生のころ、古本屋で「我が心、石にあらず」に出逢って、そのあと文庫本で高橋和巳の文章ををむさぼるように読んだ。
先日、ひさびさに文庫本を読み返そう、とみてみたら、フォントが小さすぎて(悲)読めなかった。(たぶん、普通の文庫本よりフォントが小さいと思われる。)
こんなこともあって、古本屋で全集を見つけた時、かなり動揺!?してしまった次第。

そして、この全集を手放した方はどんな方だったのだろう。高橋和巳が好きだった?

いろいろ、思いをはせながら、いつもこの古本屋の店先で、あきらめきれずに立ち止まってしまう日々。