理化学研究所 一般公開(1)

4月の後半というのに、とても寒い一日でした。
とは言うものの、副都心線で一本、しかも和光市駅からは(一般公開用に)無料のバスも出ていて、寒さをあまり感じませんでした。

理研の一般公開は本当に楽しいのですが、いかんせん広すぎる!
しかも内容が多岐にわたっていて、とてもとても時間が足りません。
昨年は、RIBF棟の加速器を中心に見学したのですが、
今年は講演会をメインで、空いた時間で少しおもしろそうなところを見学することにしました。
最初に行ったのは「研究本館」
素粒子の研究室などいろいろあったのですが、講演の時間が迫っていたのでゆっくりとはできませんでした。
(短時間でちょいちょいとまわるようなところではない、というのを痛感。来年またゆっくりまわろう)

産業連携の(企業の研究)コーナーで、琥珀のエキスで美容効果があるという化粧品を紹介していました。
『そんなものあったら苦労しないわよ』などと心の中で思いながらも、もしかして「私の肌が劇的に改善するかも」と淡い期待も持ちました。研究がんばってください!!!
琥珀、と聞くと、即座にあまちゃんを連想しましたが。

ところで、理研のトイレはどこもとても綺麗です。
ちなみに「研究本館」ですが、たぶん便座が、外国仕様ではないかしら。
便座に座ると、足が地面に付かない! ←おこちゃまか!

13:00からは「113番目の元素」について森田さんの講演会がありました。
何年もの間、結果が出ず、ひたすら実験を続けたそうですが、
「長い間結果が出ない時、どうやって過ごしたのか?」
との質問に、先ずは楽天的であること。そして結果を信じて、実験をしながらも、実験の外側(機器やまわりの環境)のチェックを何度も行っていた、とのことでした。
なんと忍耐強いことでしょうか!

講演会後、ちょっとES細胞の研究室を見学してから研究棟と研究棟の間の長い坂道で歩いていたら、すぐ横を森田さんが歩いてました。
いえ、当たり前と言えば当たり前なんですが、びっくりしました。
きっとこんな感じで野依さんとかも、ふつうに、近くでお目にかかれるのかもしれませんね。
ひぃい~~ すごいな、理研って。

その後、脳科学研究センターへ。
脳の退化という切実な問題を抱えている身としては、とても興味があります。
それだけに面白かったです。
素朴な疑問で質問しても、ぜんぜんいやがらずに、それどころか丁寧に説明して頂きました。
ああ、なんて楽しい!

15:30からは、分光と原子核の講演会。
うわあ、知らなかったなあ、ということも多かったです。(私が知らなかっただけだと思うけれど)

いつも思うことは、研究者の方々の説明や講演のわかりやすいこと!
「わかりやすく人に伝える」というスキル、私も少しでも見習わなくちゃ…でもこれは難しいことですが。

廊下に歴代のノーベル賞受賞者の写真や言葉があったので撮影。
仁科さんの字、さすがにすばらしいですね!

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