「剣岳 点の記」

tsurugidake160_254映画 「剣岳 点の記」を観て来ました。

先ず役者がいいです。
特に「香川照之」と「浅野忠信」 
どちらもいい役者さんだなあ、と思いました。

内容、静かな人間ドラマ、という感じ。
セリフがいいです。それからおだやかな語り口も。
もちろん背景の山々は壮大で、綺麗でした。

まだこれから、という方もいらっしゃるので

オフィシャルサイトの「特別映像」を順番に見ていくと、映画をまた違った角度から楽しめるかも。
撮影は大変だったろうなあ、と思います。
特に天候だけはどうにもなりませんし、実際のロケ地(山頂)までは、役者さんもスタッフの方々も自分の足で歩くしかない、という中での撮影はどんなに時間がかかったことでしょう。

特にすごいなあと思ったのは、雪崩にまきこまれるシーン。
あれは、どうやって撮影したのでしょう?いくらなんでも危険すぎる!

それから、滑落のシーン。
雪上を、あのスピードであの距離を、滑落したら、撮影だとしても、かなり危険ですよね。
あのスピードはあとから早まわしをしたのか? 
それから滑落するところは、役者と違う人を使ったのでしょうか。
(ずいぶん昔、私も、雪山(雪上)訓練で、ピッケルを使っての滑落停止を練習したことがありますが、ある程度の経験を積まないとかなり難しいと思います。)
とは言え、すごい長い(時間)の滑落シーンには、びっくりしました。
雪山を登山初心者には、かなり勉強になるかも。

欲を言えば、山の風景をもっともっと見たかった。いや、山岳映画(ドキュメンタリー)じゃあない、というのはわかってはいるのですけど。(笑)

あと、映画だからある程度はしょうがない、のですが、突っ込みたくなるところも何点か。
いちいち細かいこと言うなと言われそうですが、ごめんなさい。ごめんなさい。

・剣岳からの富士山はあんな大きく見えないと思うのですけど…。
だって、剣岳って後立山連峰よりも西にあるのよ!

・日本山岳会の皆様のファッションが素敵すぎ。でもあんな格好で登るとは思えません。
 特にロングコート?を着て登るって…。ブッシュとか岩場で裾がひっかかる、きっと。(笑)

それにしても、手旗信号で、あんな長いメッセージを送り合うって、 いったいどのくらいの時間がかかるのか?
例えば「ギ」だけでも 「3動作」必要なのに。ひとりひとりの名前まで。
(ガールスカウトもどきにはいっていたので、手旗信号は多少わかる)
でも、あそこが一番大事なシーンなんですものね。
いちいち細かいことは抜きにして、じっくりと堪能しなくては。(反省)

(まとめ)
人間ドラマとして味のある作品。
山の迫力を感じるためには、やっぱり映画館の大きなスクリーンで観るのがお勧め。 

前の記事

スリラー