悪の定義

随分前に、テレビで(インド映画だったと思う)映画をなんとなく見たことがあります。
貧しい農民と権力者とのストーリー。
もちろんほのかなラブストーリーも織り交ぜてはいるものの、主人公が理不尽な扱いを受けたり、妹が無理やり結婚させられたりと、これでもかこれでもか、と(映画ですから)悲しい物語なワケです。

ここまで「悲しく辛い物語」の最後には、いったいどんなどんでんがえしがあるのだろう?と思っていたのに、結局最後まで暗い話のまま。確か最後のシーンは、主人公が呆然と立ちすくむ、という感じだったと思います。
おかげで、ものすごく損をした気分でした。いったいなんなの??
「1時間40分もの無駄な時間をかえせー!」

勧善懲悪モノが好きな私としては、当然最後の10分くらいに
「成敗!」とか「退治てくれよう、桃太郎」とか「控え居ろう」とか言ってくれなくちゃイヤなワケなんです。と言うより、そこをみるために、ながーい前振り(笑)を見てるようなものだし。
でも世界には、そんな結末をまったく無視した映画もあるのだなあ、と…そんなことをふと思い出したのでありました。