高峰温泉

(昨日から引き続き)
宿泊したのは、「高峰温泉」でした。
人それぞれ「どんなサービスがうれしいか」というのは違うでしょうけれど、この宿のいろいろなサービスは本当に私にとって「ツボ」でした。
※部屋が豪華でバストイレ付きじゃなちゃダメ、とか、お食事は自分のお部屋でなくちゃイヤだ、という方には向いていません。(笑)

食事もとてもおいしかったです。
各テーブルに「手書き」のお品書きが置かれていました。(左写真下)
地元の野菜や魚を使ったお料理っていうのは、本当にうれしくなります。山の宿で、例えばマグロのお刺身とかイセエビとか出たらどんなに豪華でもがっかりするもの…。
それぞれにとてもおいしくて、おかげで、ご飯をお代わりしてしまいました。
ダイエットは?…少し忘れよう。^_^;

リビングのようなところ(ティールーム)は正面がガラス張りになっていて、外に庭の餌場が眺められるようになっていて野鳥や、リスが餌を食べているのが間近で見えました。
もちろん双眼鏡も複数台ちゃんと用意されていました。
(そういう気配りが、好きなんですぅ~)

たまたま広島からいらっしゃったという家族の方と仲良くさせて頂きましたが、なんでも宿泊回数が14回目だか18回目(よく覚えてない。)だとおっしゃっていました。それだけ、常連の方も多いのでしょう。
確かに、居心地がよい宿でした。
今度は雪の季節に行きたいなあ。


夜は、スタッフの方が2名ついてくださって星の観望会がありました。口径が大きい望遠鏡だなとは思ったのですが、宿のページの説明によると
『大型の天体双眼鏡3台、口径40cmのシュミットカセグレン1台』
らしいです。(よくワカリマセンけど立派そう。)
恥ずかしながら「生の星」(と言うか?)を見たのは初めてでした。月の表面はさることながら、スピカってあんなに青いのか、とか火星は本当にオレンジ色をしてるぅ、とか、木星の4つの衛星が見える!とか…。
なによりなにより「リングも本体も鮮明な土星」を見た時、

覗いたレンズに土星のシールが

貼っているだけなんじゃないの?(←お馬鹿?)

と疑ったほどです。自分の目で見る、というのは、なんて感動的なんでしょう!
残念ながら「シュワスマン・ワハマン彗星」は、ぼおっとしか見えませんでした。(月が明るすぎるせいもあるらしい)

スタッフの方のお話では「天文についてかなり詳しい」「ものすごい機器を持参してくる」方が泊まりにいらっしゃるそうです。(笑)
「天文好きで温泉好き」な方には、うってつけの宿なのかも。というより、ご存知の方も多いのかもしれません。
ちなみに廊下に張っていたカレンダーは「ビクセン」のものでしたし、星ナビとかの天文雑誌もたくさんありました。
きっとここのアルバイトスタッフはどこかの大学の天文部ではないかと密かに妄想。(笑)

いろいろ教えて頂きながら星を観察したあと、宿に戻ると、暖炉の横のテーブルのところに、どうぞご自由にお召し上がりください、と夜食(写真右)が用意されていました。
割り箸にご飯が固められてもの、ですが、それを暖炉であぶって、用意されたお味噌につけて、もう一度軽く焼くと、香ばしくてとってもおいしいのです。
ちいさな囲炉裏の鉄瓶には「そば茶」も用意されていて(これも自由に何杯でも飲める)、本当に身も心も胃袋も満たされました。
ねえ、素敵でしょう?ささやかな気遣いが、とってもうれしい。