アプトの道

今回は、浅間山の西側に位置する高峰温泉に泊まってきました。
「標高2000m、雲上のランプの宿」は、本当に心地よい、居心地のよい宿でした。たまたまネットで見つけて(だめもとで)電話をかけたらキャンセルが出たとのことで、泊まることができました。
宿について詳しくはまた、後で。

5月4日は朝ずいぶんと早く出発したので渋滞も無く、9時前には「横川駅」に着きました。横川駅の前を散策した後、アプトの道へ。

横川駅から先の旧信越本線は廃線になってしまいましたが、横川から途中の碓氷第三橋梁までの約5キロが「アプトの道」として遊歩道になっているのです。

昔、線路だった後を歩くというは不思議な感じです。横川駅からの5つ目のトンネル(写真左)を出ると、碓氷第三橋梁(めがね橋)の上です。(写真左・下)

レンガで固めたトンネルや橋は本当に趣きがあります。
敷設作業をした方は大変な苦労をしたのでしょう。
後から資料館で見たのですが、アプト式(碓氷峠の急坂を登るために、歯車を使って登る方式)の工事で500人もの方が亡くなったとありました。
そんな歴史のある鉄道を廃線にしてしまうなんて、本当にもったいないなあ、って思います。
まあ、そのおかげで今回私たちは貴重な体験ができたわけですけれど。


その後、横川駅まで戻り、駅前の「碓氷峠鉄道文化むら」へ。

園内はそれほど広いワケではないのですが、ひじょーーーに中身の濃いところでした。電車好き(乗るというより電車そのものが好き)な子供には絶対お勧めです!
鉄分濃度がちょっぴり高いタイプの大人にも。

我が家は最初はみんなで(い・ち・お・う)いっしょに眺めていたのですけど、3人のそれぞれ「興味の対象」がばらばらで、しかもそれぞれが夢中になってしまっているものですから(笑)、携帯電話で何度かお互いに「今どこ?」と連絡を取り合う始末。
携帯を持っていなかったら迷子になるところだったわ!園内、それほど広くもないというのに。

なにしろ、(昔実際に使われていた)たくさんの車両が展示されていて、運転席にはいることができるのです。
特急の運転席はこんなにも高い位置にあるのか、とか、ワイパーはこんな風になっているのか、とか、機関車の運転席は古いながらもてかっこいいなあ、とか、興味は尽きません。
ちゃんと私も、子供達に混じって、順番を待ちましたわよ。運転席に実際に座りたいんだもん。

B寝台(3段)もありました。実際にベッドの部分を(折り曲げて)座席にしてみたりもしました。(はしごは取り外されていましたが)
寝台車のベッドの収納作業って、作業員の方が、朝、ものすごい速さで作業してあっという間にベッドが、座席になるんですよね。懐かしい。

資料館も、アプト式の資料がたくさんあって、なかなかおもしろいでした。おかげで、随分長い間、ここで時間を取ってしまいました。

そうそう、3万円払えば(講習と試験もあるそうですが)「EF63形電気機関車の運転体験」ができるそうですよ。
実際に、運転しているのをみました。(写真右、一番下)
カメラを向けたら、うれしそうに得意そうに汽笛を鳴らしてくれました。