ニコライ  ピアノ・リサイタル

どんな演奏をするのだろう、と怖さ半分(ごめんなさい)、そして期待をこめて楽しみにしていました。期待に違わず、いや期待以上に、ニコライワールドの音に感激しました。

前半のプロコフィエフのピアノソナタ。まさしく「水を得た魚のよう」でした。
彼にはロシアものがぴったりくるなあ。
あの迫力、それなのに時々にきかせる微音の美しさ…。ハートを掴まれました。参った。

後半のボレロ。
実はショパコンの時の彼の演奏の中でこれが一番好きでした。
(なんとなく彼自身も好きな曲なのではないかしら、と勝手に想像しています。)
でも、これまで動画などで聴いていたものと違って、みずみずしく喜びにあふれているようなボレロ。 
暗くてモノクロの世界かと思っていたのに(←すみませんすみません)本当にピアノから絵本が音符が飛び出してきているような鮮やかな色彩を感じました。

そして、その上、アンコールは
リスト「メフィスト・ワルツ第1番」、
ドビュッシー「前奏曲集」より”花火”、
リスト/ブゾーニ編「フィガロ・ファンタジー」
本当に盛りだくさんで、もういちどリサイタルを聴いたかのような、充実感。
何回も鳥肌がたちました。本当にありがとう!

まだ19歳なんですよね。これからもっともっとすごみが増していくのでしょうか。どんなふうに進化するのでしょうか。
次回の来日にもまた聴きにいきたいです。

…というか、日曜日のラフマニノフがありました!楽しみです。

キー様の時にはサインを頂くだけで精いっぱいだったのに、
今回はサインを頂いたうえに、私から手を出して(ずうずうしい!?)握手してもらいました。

このために、ここ何日かしわしわの手にクリームを塗って手入れして、しかも、何年もしたことのなかった(笑)マニキュアをしていった、というのは内緒だ。えへへ。

間近で見るニコライ君は鼻が高くて、しかも横からの鼻の形が美しいことを発見!
無愛想かと思っていたのですが、クールなだけじゃなくて結構笑ったり、すなおにびっくりしたり(笑)する、さわやかな青年でした。

(ついしん)
このニコライ君のコンサートの様子は「6月7日(木)朝6:00~BS・プレミアム」で放映の予定とのことです。
おすすめです!