そして、つくばへ

そして、つくばへ
我ながら呆れるというか、恥ずかしいので、あまり詳しく書きませんが、大阪(兵庫)から甲府 そしてつくばへ。
理由はお察しください。
ばればれですが。

同じプログラム(曲)を3日続けて聴く、というのは、いったいどういう感じだろう、
とも正直思っていたのですが、
「同じ曲でも、同じ演奏ではない」

逆に、毎日新しい発見があってワクワクしました。
その上、初日から日を重ねるにつれて、調子をあげていったのもあって、つくばでの演奏のキレの良さ、美しさ、迫力に、演奏後、しばし放心状態になりました。
すばらしいテクニックを駆使した演奏だから、というのではなくて、心に響くものが強く残ったからです。

同時に、
私のように、楽譜をよめないピアノも弾けない、ただ単にピアノの演奏を聴くのが好き、というような素人が、こんな幸せを頂いていいのかしら、この席で聴かせてもらってよかったのかしら…
と思ってしまいました。幸せな気持ち、なのに、それがもったいなすぎて申し訳ないくらい…という、感謝の気持ちやいろいろな感情が、ぐちゃぐちゃになって、まざったような不思議な心境。
でも本当に素晴らしい演奏を聴かせてくれてありがとう!

ところで初日に舟歌を演奏する表情をみて、あれ?と感じ、2日目に確信したのですが、彼は今回、精神的になにか(うまくいえないけれど)ほんのわずかかもしれませんが、変わったような気がします。
ピアノの演奏から、なにかへの「感謝の想い」みたいなもの(人かもしれない。ピアノを弾いていることかもしれない。)、を感じました。

まあ、いろいろあったので、それがいい意味での成長?になったのか…
私が勝手に思っただけなのか、はよくわかりませんけれど。
演奏については全体的には3日目が一番よかったです。でも、生の音を聴いて、演奏の巧さとかだけではない「なにか」(惹きつけられてしまう魅力のようなもの)をあらためて感じとることができた、というのも、今回の収穫です。

(ついしん)
1日目の夜のガスパールの演奏の時、頭(髪)のあたりから、
何個も何個も黒物質(ダークマターかいっ!)のようなものが放出されたように見えました。
2日目、3日目のロ短調ソナタの演奏の時、
足元から胸元にかけて、青色の光(チェレンコフ光かいっ!)が湧きあがったように何度も感じました。
コンタクトが合わなかったせいかもしれませんが(違!)、彼のオーラは半端じゃないです。
恐るべし黒天使。怖いくらい。さすがです。

2013